オート三輪とちゃぶ台
となりのトトロのオープニングは草壁一家が引越しをしてくるシーンから始まります。実は、この冒頭のシーンに、この物語の本当のストーリーを象徴する要素が数多く散りばめられています。
まず、オート三輪が走ってくるときの背景は田園地帯です。そこには麦が見えます。麦の穂だから季節は5月ということが解ります。そして、引越しの荷物のなかには、ちゃぶ台が見えます。このことから、時代は昭和30年代前半ということが見えてくるのです。さらに、引越しの荷物のなかには自転車が描かれています。その当時、自転車を持っている家というのは比較的、裕福な家に限られているということです。
オート三輪が走ってきたということで時代がわかり、時代がわかるとちゃぶ台も分かる。そして、自転車が積まれていることで、家族の暮らしも解ってくるのです。
さらに、荷物のなかには本がたくさんあります。本がたくさんあるということは、お父さんの仕事を表しています。さらに、サツキとメイはキャラメルをなめています。つまり、キャラメルというのも昭和30年代を表しているのです。
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