となりのトトロの都市伝説について

2006年頃からインターネットを中心に「となりのトトロ」に関する都市伝説が話題になっています。その都市伝説の内容というのは「トトロは死神もしくは冥界への使者」「映画の後半部分からサツキとメイの影が無くなっている」「となりのトトロは昭和初期に起きた狭山事件をオマージュしている」…などなどです。

確かに、都市伝説で噂されている内容も解釈によってはあり得ないことはないのですが、こうしたトトロ都市伝説のほとんどが面白半分に恐怖を煽るものが多く、となりのトトロに隠された、作品を深く解釈すると見えてくる、救いようのない深い悲しみや、母体回帰、森林信仰、当時の日本が抱えていた様々な問題といった様々なテーマが置き去りにされて、話のネタとしての都市伝説というカタチで伝わっていることが少し残念に思います。

となりのトトロが20年以上にわたるロングセラーを続けているには、ちゃんとした理由があります。表層場面にだけ描かれた作品への違和感を誰しもが感じていて、何度も何度も、この作品を見れば見るほど新たな解釈が生まれてくるからです。
都市伝説という、恐怖を煽るだけのうわべだけの話にまどわされず、となりのトトロという作品をもっと深い解釈で読んで欲しいと思います。

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