ブリジストン美術館

ブリジストンと言えば、誰もが知っている世界最大となる日本のタイヤメーカー。なかには、タイヤ事業の他にも自転車、ゴルフなどのスポーツ用品を思い出す方も多いと思います。しかし、ブリジストンの創業者である石橋正二郎さんの美術品コレクションを展示したブリジストン美術館も人気の事業のひとつです。
ブリジストン美術館は1952年に東京都中央区京橋にあるブリジストンビル内に開館しました。八重洲通りに面して建つブリヂストントンビルの一角にあるブリジストン美術館は、東京駅に近く、周りにはオフィスや飲食店もたくさん並んでいます。石橋氏はニューヨーク美術館がオフィス街に開設されていることに深い感銘を受けて、自社ビルに同じような芸術空間を設置したと言います。1999年にはリニューアルされ、明るくなった美術館は、防音設備もしっかりと行き届き、周辺の雑踏とは違ってとても静かに、落ち着いた雰囲気を演出しています。石橋氏の芸術に対する深い思い入れがこのような文化を創造したとも言えるでしょう。

ブリジストン美術館の特徴

ブリジストン美術館には、印象派を中心とするヨーロッパの近代美術と、明治時代以降の日本の洋画が数多く展示されています。そこでは、セザンヌ・モネ・ピカソ・ゴッホ・藤島武二・佐伯祐三など、名だたる芸術家たちの作品を鑑賞することができます。主な収蔵品は、ルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」、 セザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」、 ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」、藤島武二の「黒扇」などです。ブリジストン美術館の特徴は絵画にはじまり、彫刻、版画、工芸品、古代の陶器までと幅広く、しかも、質の高い作品が多く収蔵され、「フランスの大使館」とまで呼ばれているほどです。
また、ブリジストン美術館には美術品を鑑賞しながらお茶を楽しめるティールームや、アートという視点から厳選したブリジストン美術館オリジナルのポストカードや複製画など様々なアイテムが購入できるミュージアムショップなど、美術館を初めて訪れる人でも楽しめる施設が用意されています。

ブリジストン美術館と石橋美術館

石橋正二郎さんは昭和初期から日本の近代絵画の収集を始め、第二次大戦後には西洋美術の収集に本格的に乗り出し、数年の間に日本有数の西洋美術コレクションを収集したと言います。その際の石橋氏の美術品コレクション、いわゆる「石橋コレクション」は、財団法人石橋財団に寄付され、ブリジストン美術館の礎になりました。
また、石橋氏の美術品コレクションはブリジストン美術館の他にも、福岡県久留米市にある石橋美術館に役割を分担して展示されています。石橋美術館では日本近代洋画、書画、陶磁器、漆器等の工芸品を収蔵展示するかたちとなっており、 とくに、久留米出身である青木繁、坂本繁二郎については随一のコレクションを誇っています。主な収蔵品は、国宝となる禅機図断簡(丹霞焼仏図)因陀羅筆から、藤島武二の「天平の面影」、青木繁の「海の幸」、佐伯祐三の「コルドヌリ」、坂本繁二郎「放牧三馬」などです。
これからもブリヂストン美術館と石橋美術館は、近代美術を楽しく観覧できる場所として、多くの人々に安らぎと美的空間を提供してくれることでしょう。

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